そうか、鵜飼さんにはちゃんとプリウス愛があるだな。 そんな事をぼんやり考えながら、自分の愛車遍歴を少し遡ってみた。少し遡ってみてわかったのだけど、 俺は車をこれまで5台しか所有した事がなかった。なんかもっと持ってた気がするけど、趣味ではなく 完全に移動手段に特化して乗っているのだからこんなものなんだろう。 最初に自分の車を買ったのは19才、1994年くらいで タコマに住んでいた頃だ。 それまではバージニアやDCで地下鉄で移動していたものの、西海岸は車社会。当然車がないと何かと不便だ。 現地で不安を覚えるほど簡単なテストを受けて免許を取得して、その日に中古車屋で買った人生最初の車がこれ。 一目惚れで買ったその日にタコマからポートランドまでドライブに行ったなー、無茶でバカだった。 乗りやすいし燃費なんて気にしない頃だったし、何よりもかっこよかった。でも半年くらいで手放した気がする。 理由?真夏のマウントレーニア(ご存知タコマフジ)で2回スリップ事故を起こしたからです。 ちなみにどちらの時も誰もいない無人の道路の残雪にスリップしただけで大事ではなかったのだけど 車の向きが変わっちゃうくらい大きくスリップしたのと、どちらの時もカンザスの全く同じ曲を聞いていたので コマンチェとカンザスは俺の中で封印された歴史です。でも本当にいい車だなー今見ても。 全然故障もしなかったし、エアコンもガンガン効いた。 当時よりも今の自分の方がコマンチェは好きかもしれない。 あまりよくない思い出の曲。 それでもやっぱり車は必要な生活をしていたわけで、代わりの車はどうしても必要。 当時はシビックとかアコードあたりの日本車が大人気で、価格もいい値段していた気がする。 ただ、どうせ日本に住むようになったら国産車を乗る機会もあるだろう、だったらあんまり馴染みのない 車に乗ってみるか、というTシャツ買っちゃおうかなくらいのカジュアルなノリで、当時住んでいた コンドミニアムから歩いていける中古車屋で買ったのがこちら。 1995年、21くらいの頃か。 ぱっと見の可愛さに一目惚れで乗り始めたこの車は1年以上は乗っていた気がします。 サイドミラーが力ずくで開いちゃったり、運転中にキーを抜いても普通に走ってたり、 縦列駐車の時にはバンバン前後の車にぶつけまくってたりしたけど(当時周りにいたアメリカ人が みんなやっていたのを見てかっこいいと思って真似してて、東京でそれをやったら喧嘩になりかけた) それでもおつりがくるくらい愛着の湧く車だった。シートヒーターも気持ちよかったなー。 確かこの車でウィスラーまでスノボに行ったはず。無茶で馬鹿は若者の特権。 そんなこの車も、運転中にハンドルの根元あたりから冗談みたいに煙を吹き始めるという 命の危険を感じるダイナミックなアクシデントがきっかけで廃車になってしまった。 自分の中でSAABはいい車って印象と同時にボロいし壊れる、というネガティブな印象も残ってるのも事実です。 この頃東京は古着が大ブーム。 当時はバイヤーの真似事みたいな事もしていたので、一時的に滅茶苦茶バブっていた事もあり 次の車は安価な大衆車ながら新車を買う事になります。遊びにやってきた親が突然車がピカピカの新車だったので 「おい、お前正直に言えよ、ドラッグとか売ったりしてないよな?」と真顔で聞かれるきっかけになったのがこちら。 この車はよく走ったなー。タコマからポートランドへもこの車で引っ越ししたし、 確かLAにも2回くらいこの車で行っているはず。95年末くらいから98年3月まで、 恐ろしい距離を走り倒した。どこまででも行ける気がしたな、この車は。 今まで乗った車の中でも、もしかしたら一番優秀な車だったかもしれない。 大学卒業と共に、泣く泣く手放した思い出の車です。 98年から働き始めるわけですが、次の車を所有するのは2007年。 実にエスコートから9年後で、その間はほぼ車を運転する事はなかった。理由は単純。 必要なかったからだ。仕事が忙しいので車に乗る暇もないし、そうなると東京での 車の維持費は無駄以外の何ものでもなかった。そんな最中、「これかっこいいな!」 という車に乗っていた先輩が俺同様、持ってても乗らないからという理由でその車を手放す事に。 「下取り金額と同じ値段で売ってあげるよ」と約束していたある日、下取り金額を伝える1本の電話が。。。 翌日、神宮外苑で現金を渡し、メデタく久々のマイカーになったのがこちら。 この車はよかったなー、最高だったな。 うるさい、燃費悪い、小回りきかない、車内は見た目ほどは広くない。それでいて所有した当時は まだまだ都内でもゴロゴロ走っていた。でもよかった。ちょっとノロマでトボけた大型犬のようで 愛らしい車だった。キャンプとロケハンに大活躍してくれたなこいつは。 最終的に車検とエアコンの修理とタイヤ交換が一斉にやってきて、購入価格の10倍(!)も コストがかかる事が判明、泣く泣く廃車。 でも経済的な状況が許せばまたいつか乗りたいな、チェロキーは。 この後は今も乗っている現在の車に至るわけですが、こうやってみると車に何を求めているのかが なんとなく見えてくる。それはやっぱり具合のよさなんだと思う。 ちょっとデカくて、積載量があって居心地のいい車。排気量みたいなスペックや最近の国が 競っている機能性や快適さ(居心地のよさとは違う)あたりは全無視しきっているのが我ながら気持ちいい。 最近車の事を考えると事が多い。 車いいよね。
by tacomafuji
| 2019-01-14 22:44
| 日々雑感
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TACOMA FUJI RECORDS
ワタナベトモロウ
Creative Director 74年東京生まれ。 お酒と家族と友達が好き。 音楽とTシャツが好き。 焼き鳥と餃子が好き。 TACOMA FUJI RECORDS レーベル主宰。 Lodge ALASKA Creative Production主宰。 カテゴリ
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